最初に言っておく。
「あ、これ…想像と全然違うやつやん」。
エールと名乗ってるが、正体は“米で作った優しめビール風の飲み物”。
エチゴビールの名を冠してるから、てっきりパンチある系かと思ってたら甘い、ひたすら甘い。
苦味はどこへ?酸味もどこへ?ってぐらいに甘みと米の旨味だけで勝負してくる一本だった。
これはもう、ビール界の白米。
主食レベルで満足感あり。

相当、米感が強かったんだな。

うむ。
これはこれでアリ。
こういう個性的なビールがどんどん増えてほしい。
エチゴビール オールニッポンこしひかりエールの商品情報
商品名 | ![]() | |
オールニッポンこしひかりエール | ||
原材料 | 大麦麦芽(国内製造)、ホップ、米(国産) | |
アルコール度数 | 5.0% | |
純アルコール量 (350mlあたり) | – | |
成分 350mLあたり | エネルギー | – |
たんぱく質 | – | |
脂質 | – | |
炭水化物 | – | |
-糖質 | – | |
-食物繊維 | – | |
食塩相当量 | – | |
プリン体 | – | |
缶の形状 | ツルツル | |
購入したお店 | 兵庫県内の成城石井 | |
購入した値段 | レシート紛失のため不明|300円前後 |
エチゴビールは、新潟県の老舗クラフトビールメーカーで、1994年に日本で初めて地ビールとして販売された歴史あるブランド。
副原料を使わず、麦芽とホップだけで造る本格派スタイルにこだわり、個性的なラインナップでクラフトビールファンを魅了し続けている。
大手のビールにない「クセ」や「主張の強さ」が魅力の、攻めのブルワリーである。
エチゴビール オールニッポンこしひかりエールの実飲レビュー
正直、「国産米使用」とか「こしひかり」とか書いてあったら、普通は“やさしめテイスト”だろうなとは思ってた。
でも、まさかここまでビールっぽさを置き去りにしてくるとは。

一緒に飲んだ人も、「結構、米が濃いね」と話すくらいでした。







色・見た目
濃いめの黄金色。しっかり濃い。
透明感はそこそこあるが、グラスの中に「米の魂」が沈んでそうな重量感あり。
まさに“こしひかりの液体化”という見た目。
泡立ち
注ぐと泡はきめ細かい。悪くない。
保持性もそこそこ。でも「泡立ちでごまかしてません感」が逆に信頼できる。
ジュワジュワ消える泡が、「このあとクセ来るよ」って合図出してる気がする。
香り
米。とにかく米。
鼻にツンとくるビールの香りじゃなくて、炊きたての白飯にモルト足したような香り。
たぶん好き嫌いがはっきり分かれるやつ。
でもこれはこれで和のクラフトビールらしさがあってアリかもしれない。
味


甘い。とにかく甘い。
「え、ビールってこんなに甘くてよかったっけ?」と思わせるぐらい、コクと甘みが口に広がる。
苦味は消えた。酸味も控えめ。
これは完全に“米とモルトのデザート”。
まさに「飲む米」って感じの満足感。
後味・余韻
あとからじわじわと広がるのも甘み。
米の旨味がじんわりと残り、スッキリ感とかキレを期待してはいけない。
でもその代わりに「口の中に米田んぼ」が出現する感覚。
食後にゆっくり飲みたい一本でした。
エチゴビール オールニッポンこしひかりエールの口コミ・評判
「米感すごい」「日本酒っぽい」「ビールって感じしない」みたいな声が多数。
そりゃそうだ、実際そうだから。

甘すぎて途中で休憩挟んだ(笑)(Xより)

これはこれでアリ。でも毎日は無理。(レビューサイト)

一口目の米感に笑った。2口目で納得。3口目でやっと慣れる。(ECサイト)

まさかここまで“和の方向”に全振りしてくるとは思ってなかった。
確かに美味しい。でも万人ウケはしない。
間違いなく好き嫌い分かれるやつ。
とはいえ、クラフトビールの可能性をまた一歩押し広げた感はあるし、挑戦としては拍手。
クセと個性がぶつかり合った、“通好み”の1本でした。
エチゴビール オールニッポンこしひかりエールがおすすめの人やシーン

まとめ:限定醸造らしい、“記憶に残る一本”

クラフトビールを語る上で、これは避けて通れない「米系変化球ビール」。
甘み、旨み、重み…どれを取っても“正統派”とはかけ離れてるが、それがいい。
好みは真っ二つに割れるだろうが、こういうぶっ飛んだ一手こそクラフトの醍醐味。
飲みやすいのにクセは強い。飲んだあとにもう一度味を反芻したくなる。
限定醸造らしい、“記憶に残るビール”でした。